留年をしていると就職活動が不利になるのではないか?と不安に感じている人は多いかもしれません。
たしかに留年はかなり不利になります。
普通に学校に行って授業を受けていれば留年することなんてそうそうありません。学校にちゃんと行かないということは会社にもちゃんとこなくなるかもしれない、真面目に仕事をやってくれないかもしれない、そんなふうに疑われても何も文句は言えません。
私も1年で北海道大学を中退し、現在の慶應義塾大学で1度留年をしています。しかもエンジニアとして絶対に欠かせないプログラミングの授業を落として留年をしています。
しかし、この留年が私の人生を変えるきっかけになり、実際に就職活動も成功しました。なので、結果的に留年してよかったと感じています。
1浪1留1中退という就活市場で最低スペックの私が就職活動をして感じたこと、また留年者の就活対策法をまとめました。
Contents
留年は就職活動に影響しない
私は就職活動を経験して留年が全く不利にならなかったですし、留年した1年間でスキルアップできたので、むしろ有利になったと感じています。
私はIT業界に限らず多くの業界をひたすら受けていました。合計で数十社ほど面接に申し込みましたが、留年の理由を聞かれたのは5個受けて1個聞かれるくらいでした。それくらい企業側は留年に対してマイナスイメージを持っていないということがわかります。
仮に聞かれたとしてもきちんとした理由を回答できていれば問題なく、合格することができます。
留年の理由を聞かれたときの注意事項
ここで絶対にやっていけないのが自分の非を認めないということです。
留年の事実はどんなことがあっても自分に非があるケースがほとんどです。この事実は変えられません。それよりも大事なことはその事実をどのように相手に伝えていくか、だと思っています。
まずは自分の非を認め、しっかりと反省の意思を見せたり、留年の理由を伝えることが大事です。逆にそれができていれば他の就活生とハンデなく戦うことができます。
むしろ話のネタが増えて有利だったりします。
留年生が注意すべき業界
留年が不利になると言われている業界もあります。
インフラ(鉄道、ガス、電気)、金融(銀行、保険、証券)、政府系の金融機関
などです。
逆に、日系のこれらの業界を受ける人は、他の人よりも若干ですがハンデを背負っていると意識して面接に臨んだほうがいいかもしれません。
私自身、政府系の金融機関のを受けたのですが、夏のインターンシップに参加しているにも関わらず、本選考はエントリーシートで落とされてしまいました。他にもさまざまな理由があるかもしれませんが留年が大きな要因の一つとなったのは間違いないでしょう。
しかし、これらの業界でも実際に内定している人はいますので、合格する可能性は十分あります。一方、その他の業界や外資系の企業では留年は合否にほぼ関係ないといっても過言ではありません。
留年した人にされる面接官からの質問
受ける企業はお堅くなるにつれ、面接は最終に近づいていくにつれ、留年の理由は聞かれやすくなる傾向にあります。
留年生にされる質問をまとめてみました。
- どうして留年したのか?
- 留年期間中なにをしていたか?
- その結果なにを学んだか?
- 留年してよかったか、それはなぜか?
これらの質問は留年者頻出事項となっていますので、しっかりと整理して面接に臨みましょう。
私が留年の理由を聞かれた時にした言い訳
私が留年した理由は必修のプログラミングの授業を落としてしまったからです。たった1つの授業を落としたせいで留年してしまいました。
留年中にとるべき授業は1コマだけだったので、とても暇でした。だから私は留年期間中に本気でプログラミングを勉強しました。プログラミングができないと大学を卒業できないからです。放塾(慶應では留年しまくって退学することをこうよびます)のプレッシャーから必死に毎日コードを書き続けていました。また、勉強した知識を生かし、プログラミングスクールのメンター活動やエンジニアインターンに参加しました。
その結果、それほど興味がなく退屈なものだと思っていたプログラミングが中毒になるくらい大好きになり、エンジニアとしての就職を決心をするきっかけになりました。さらに、いろんなインターンに参加したことで、純粋なプログラミングだけでなく、クラウド、AI、ブロックチェーンといった最先端テクノロジー技術の知識も深まりました。
これらのはなしを業界別に角度を変えて話をしていました。
言い訳というよりも、留年を隠蔽するために必死でプログラミングを学んでマイナスを取り返そうという作戦でした。
実際、留年した期間はかなり色々なインターンに参加したり、プログラミングの勉強に参加したりしたためこれまでの人生の中でもトップレベルに充実していた時期なんじゃないかと思っています。
留年はむしろ有利
結果論にはなりますが、私は留年してよかったと思います。もし、してなかったら周りに流されつつ、何も考えずテキトーに慶應生がよく行く会社に就職をしていたと思います。留年したからこそ今の自分があります。
私はプログラミング学習を選択しましたが、留学、起業、資格勉強など、他にもやっておくといいことはたくさんあるでしょう。
多くの大学生はサークル活動、ゼミ、バイトなどに追われ、あっという間に4年間を過ごしてしまいます。何も身についたスキルがない状態で就職をしてしまいます。
一方で留年生は時間があります。時間がある留年生だからこそ没頭できることに積極的に挑戦し、他の学生と圧倒的な実力を身につけて社会に出ていきましょう。
留年した人へのメッセージ
留年はむしろ有利です!諦めずに失った1年間を有効活用し一発逆転を狙ってください!
時間の使い方は自由です。サークルでもバイトでもゼミでもその他の勉強でもなんでもいいと思っています。
1つだけ条件があります。
「就活で人に言えるくらいの成果をだせ」
ということです。
1年分の犠牲を払ってやるからには成果がでなければなにもしてなかったのとおなじです。どんな形であれ成果として目に見えて残るものがあると説明もしやすいですし、面接官も納得が行くと思います。
やりたいことがなかったらとりあえずプログラミングを学びましょう。IT人材はどの業界に行っても活躍できます!