先日、Microsoftから新しく発表された新サービスであるWindows Virtual Desktopが話題になっています。
↓Microsoftのテクニカルエバンジェリストで有名なちょまどさんのツイート
いまフロリダ州で Microsoft Ignite 2018 っていう MS の大型イベントやってるんだけど、
そこでの新発表のひとつ。
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[速報]マイクロソフト純正のデスクトップ仮想化サービス「Windows Virtual Desktop」発表。Azureからクラウドサービスとして。https://t.co/jroc09TYjG— Madoka🐍Pythonちゃん製作中 (@chomado) September 24, 2018
このWindows Virtual Desktopがまじですごいと噂されているのでまとめてみました。
Contents
Windows Virtual Desktopとは
Windows Virtual Desktopは「Windows 7」や「Windows 10」に仮想デスクトップ環境をもたらすサービスです。頭文字をとってWVDと略されたりしています。
「Microsoft Azure」の仮想マシン上で「Office 365 ProPlus」のアプリやその他のアプリを実行することができるためサーバーが必要なくとても便利です。
※Azureはこちらの記事で簡単に説明されています
→ https://www.torikun.com/entry/azure-translator
使用可能OS
「Windows 10 Enterprise」「Windows 7 Enterprise」「Windows Server 2012 R2+」の3つのOSを実行することができます。
Windows 7はWindows 7は2020年1月14日にサポートを終了すると発表されています。そのため、このWindows Virtual Desktopは「無料の拡張セキュリティアップデートを提供する唯一のサービス」になると言われています。
2023年1月までセキュリティアップデートが提供される「Windows 7 Extended Security Updates」が適用されるようです。
Windows Virtual Desktopの何がすごいのか
やはりなんといっても、仮想デスクトップなので、ノートPCやタブレット、MacやiPadでもAzureの性能でWindowsアプリを使用できることでしょう!
Microsoft Azureのコンピュートやストレージ、GPUなどの能力をそのまま利用することができます。そのため、MacでWindowsでしか使うことができなかったアプリケーションを使用することができたり、PhotoshopやIllustratorのような重いアプリケーションでもサクサク使うことができます。
DSaaSという新しい概念
今回の発表で新しく登場した概念としてDSaaSというワードがありますので押さえておきましょう。
クラウドに触れていると◯aaSという単語をよく聞くと思いますがこれもその一つだと思ってください。
DSaaS(Deep Security as a Service)は、トレンドマイクロが管理サーバーをクラウド上で提供する、パブリッククラウドに対応したサーバー向けクラウド型セキュリティーサービスです。 サーバー保護に必要なセキュリティー機能を一元的に提供します。
参考:DSaaSとは?|Trend Micro Deep Security as a Service – ソフトバンクC&Sがおすすめするクラウドセキュリティー
DSaaSとはDeep Security as a Serviceの略で、サーバー向けクラウド型セキュリティーサービスの総称です。
お!ついにMicrosoft純正DSaaS来た!
Office365 E3ユーザーってことはおいら使えるかも
これはWorkspacesキラーになるのでは。 https://t.co/l1QRAAIT3t— 九龍真乙 (@qryuu) September 24, 2018
競合はAmazonのWorkspaces
同じDSaaSをもつクラウドの代表例として有名なのがAmazonのWorkspacesです。
どちらがDSaaS市場を支配していくのか今後に期待です。
Windows Virtual Desktopの利用画面
使い方はAzureのその他の機能とほとんど同じです。
Azureの管理画面から「Windows Virtual Desktop」を作成し、作成していきます。
必要事項を入力すると1,2分であっという間に出来上がります!
↑ Windows Virtual Desktopのデモ画面
Windows Virtual Desktopの利用にかかる費用はどのくらいなのか
一般的にVDIにかかってくる費用はかなり高い
Windows Virtual Desktopのような仮装デスクトップ環境をVDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)といいます。
VDIは一般的にコストがかなり高いと言われています。
→参考:VDI(デスクトップ仮想化)の導入に必要な初期費用とランニングコストはどのぐらい?
特に初期費用が高くかかってくるのが特徴と言えるでしょう。Windows Virtual Desktopでも同じくらいのコストがかかってくるのでしょうか。
Windows Virtual Desktopの費用は現状不明
Windows Virtual Desktopの費用は現状では公開されていません。
しかし、Microsoft 365 Enterprise E3およびE5のユーザーには無料で提供する計画をしているようです。これらに当てはまる方は安心して使えますね。
その他の一般ユーザーの方も意外と安価に利用できるのではないかな、というのが私の予想です。
今後のPCの使い方に変化が起きるかもしれない
このWindows Virtual Desktopというサービスはかなり革新的な技術なのではないでしょうか。この技術により、WindowsPCを持つ人がかなり減ってくるかもしれません。
多くの人は、1人1台またはそれ以上PCを持っていると思います。このブログをみている人はMacの方が少し多いでしょうか。私もMacbookを1台持っています。WindowsPCがどうしても必要なときは家族共用のWindowsPCを借りて使っています。
今回のWindows Virtual Desktopが実用的になれば、毎回親に許可を取りPCを借りる必要がなくなるのです。毎回WindowsPCが欲しくなった時にはAzureからWindows Virtual Desktopを立ち上げて使います。
さらにいうとそもそもWindowsPCを購入する必要がなくなります。MacPCやタブレット端末さえ持っていればWindowsPCの環境を使用することができます。とりあえずMacにしておけば結局Windowsも使えるのならMacを買った方がお得ですよね?
Mac率が異常に上昇する未来が見えてきた気がします。Mac派の私としてはかなりうれしいです、、、、
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